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葵祭

葵祭は京都の三大祭の一つで、毎年5月15日(雨天順延)に総勢500余名、長さ1kmにも及ぶ風雅な行列が京都御所を出発、下鴨神社を経て上賀茂神社へ向かいます。祭りの起源は古墳時代後期の欽明天皇567年、凶作に見舞われ、飢餓疫病が流行したため、天皇が勅使を遣わし、「鴨の神」の祭礼を行ったことにあります。

2010年の葵祭の当日は晴れで、また土曜日でもあったので、多くの観光客が祭り見物に押しかけていました。私は5人のインド人旅行者を案内する日となっていたので、ツアーのどこで祭りの観覧を入れるか、いくつかのパターンを用意していました。お客様との相談で昼食後となり、午後2時半ごろから北大路通りの賀茂川にかかる橋の上で見ました。たくさんの人がいて、人と人の間から見るという感じではありましたが見えないということはありませんでした。

御所車 さあ、行列が近づいてきました。色鮮やかな騎馬隊が先導しています。烏帽子に葵の飾りがよく見えます。葵祭の名前の由来である葵(正式名フタバアオイ)の葉は祭り当日、内裏宸殿の御簾を初め、御所車(牛車)、勅使、供奉者の衣冠にまで飾られています。山城使やましろつかいの先頭は奇抜な黄色い衣装で目を引きます。それぞれの官位や役割によって衣装が違い、見ている人を飽きさせません。籠のようなもの、大きな傘など美しい調度品も楽しめます。遠くに何やら大きな乗り物が見えます。藤の花飾りをつけた牛車で、人々の注目を集めます。先導するお稚児さんもかわいいです。牛車はぎーぎー車輪を軋ませながら目の前を通り過ぎて行きました。迫力があります。斎王代列が近づいてきて、華やかさが増します。祭りのハイライト斎王代の腰輿およよはしずしずと優雅に通ります。再び牛車がやってきて祭りは終わりです。

お客様の感想は「衣装などはすばらしいが、音楽がないのはどうしてなのだ。」というものでした。
Aoi(Hollyhock)Festivalという語から音楽などのあるにぎやかな祭りを想像していたようで、音楽がなくてがっかりした様子でした。 だから「これは祭りと言うよりは神事に近いものなのです。」と説明を加えました。

斎王代の腰輿 葵祭は1400年あまりも続く貴重な祭りであり、その伝統を受け継ぐ多くの人々の奉仕によって続けられています。この貴重な祭りが今後も続けられることを祈りつつ祭りの場を後にしました。

ガイドとして気になる行列の見学に要する時間は行列の先頭から最後までで1時間弱です。また、天候によって実施か順延かがはっきり分からない場合は5月15日午前6時から京都市観光協会(075−752−0227)あるいは京都総合観光案内所(075−343−0548)に問い合わせることができます。

(土井祐子)

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