アンケート 2
通訳ガイドとして必ず持って行くものは?

前回は、お客様に満足していただくための定番「小道具」でした(このページの下からリンクできます)。
第2回は、ガイド一人一人の個性が光るアイデア「小道具」をお届けします。
通訳ガイドの仕事では、ちょっとした気配り、そして臨機応変な対応が重要です。
何を持っていき、どう活かすかは、通訳ガイドひとりひとりの考え方次第で、これまた十人十色です。


和紙、筆ペン(筆・墨汁)、折り紙
お客様の名前を書いてプレゼント。達筆でなくともインパクト大。
大事な手帳をきれいな和紙でカバーして活用したり、或いはお客さまに1枚ずつ紙をお配りして簡単な折り紙を お教えしたり、お別れの際に折り鶴を1羽ずつ差し上げるガイドもいます。

だるま、タヌキ、招き猫、七福神などのミニチュア
お土産のサンプルとして、また日本の民間信仰の説明にも使えて一石二鳥!

干支占い
お客様の干支を教えてさしあげると、寺社巡りがよりいっそう楽しいものになります。
また、干支ごとの性格や気質などをお教えしても喜んでいただけます。

懐中電灯
いかにもプロっぽい小道具? 薄暗い寺や城などで演出効果を発揮します。
特に、法隆寺五重塔の塑像群について説明するときは必携。

バスの中であると便利なもの
  ・ カセットテープ

日本の音楽なら琴や喜多郎などの癒し系の音楽、 或いはお客様の国の音楽など、年齢層や趣味を考慮してセレクトするのは楽しいもの。
日系のお客さまには演歌も喜ばれます。

  ・ カウンター

人数を数えるときに、あると重宝。

  ・ レーザーポインター

説明の際、地図上をポイントするのに便利です。

その他
  ・ 童謡集・昔話

時には、エンターテイナーとして歌ったり、朗読をすることも。
また、中国人のお客さまに対し、漢詩を朗々と吟ずるガイドもいます。

  ・ MYサンダル

ホテルや旅館の備え付けスリッパは、水虫がうつりそう?

  ・ Edwin O. Reischauer の "The Japan today"

これがお守り代わり、と言い切るガイドが1名。

  ・ JFG会員名簿

20年前、通訳ガイドの初の同業者団体であるJFGができるまで、同業者同士の交流や親睦はなきに等しいものでした。 しかし今では、仕事の上で疑問や迷いが生じたときや、悩みを相談できる力強いネットワークがあります。
転ばぬ先の杖として、会員名簿を持ち歩くガイドもかなりいました。

  ・ 大版イラストや写真

クルーズのようにお客さまが何百人単位になると、バスを何台も連ね、ガイドも複数で動きます。
そんなとき、お客さまがご自分のバスを見つけやすいように工夫を凝らすのも、通訳ガイドの腕のみせどころ。
例えば、ツアー名に加え、遠くから見たときにすぐ目印になるような、大判イラストや写真をつけたりします。

なかにはサービス精神いっぱいのガイドも
  ・ 和風の小物(500円程度で買える扇子、ハンカチ)

お客様の中に誕生日の方や結婚記念日の方がいらしたときにプレゼントします。

  ・ 五円玉

五円=ご縁。日本の硬貨でアラビア数字による表記がないのは五円玉のみ。
また穴の開いた硬貨は珍しいそうです。

  ・ 70円の記念切手

日本から海外に送る絵はがきの切手代は、一律70円です。
もちろん切手収集の趣味をお持ちのお客さまもいらっしゃいますから、そんなときにはたいへん喜ばれます。

  ・ ポケットティッシュ

最近は少なくなってきたものの、トイレットペーパーがない観光スポットに行くときには必需品。


次回はいよいよ、お客さまからの「珍問・奇問」です。乞うご期待!


アンケート1 必携小道具「定番編」


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