大須商店街歴史まち歩き

「ふれあい広場」 戦後「シャッター街」から復活した元気な街として全国から注目を集めている大須商店街。400年以上の歴史を持ち、神社仏閣、老舗店、エスニック店、若者向けユーズドショップ、 テイクアウト店、銭湯、細い路地には長屋もある。老若男女、外国人に愛されるそんな「ごった煮」の大須商店街の東側・西側をそれぞれ45分ずつ大須案内人とともに歩いた。
(大須商店街ホームページ http://osu.co.jpより地図がダウンロードできます。)

大須町歩き(東側):
「赤門道 歩車一体型信号機」 万松寺通には「コメ兵本店」や免税店「アッキーワン」、呉服店も多く日本風の和小物も手に入る。「コメ兵」は大須発祥。創業70年のリサイクルショップ。 わずか5坪の店から始め、今では東京にも店がある。裏門前町通を北へ、赤門通と裏門前町通の交差点に車両信号と歩行者用信号を一体化したユニークな歩車一体型信号機がある。 赤門通のグッドウィル本店にはメイドカフェ、サバゲー(サバイバルゲーム)、コスプレスタジオなどが入店している。 三輪神社は尾張藩の矢場があった場所で矢場町という地名の由来になっている。かつて映画館通だった新天地通にはアメ横ビルや信長の父の菩提寺の万松寺がある。 各種テイクアウトショップも多い。待ち合わせ場所に最適なふれあい広場には6年前に建立された大きな招き猫が鎮座。週末には大道芸などのイベントが行われる。 東仁王門通には多国籍料理店が多い。イスラム教徒向けのハラル食料品店も昨年オープンした。

(西側):
「大須演芸場」 大須本通(北は名古屋城、南は宮の渡しへと続く当時のメインストリート)と万松寺通りの角にコメ兵本店本館。観音通には食べ歩きの店が多い。 コメ兵カメラ楽器館(1階に旅行案内所が2016年春オープン予定)、コメ兵着物館がある。右に曲がると大須演芸場。毎月1〜10日まで上席の寄席をやり、11〜末日までは貸し小屋になる。 50年の歴史を誇った名古屋唯一の寄席である大須演芸場は、2年前に営業不振で閉鎖されたが、2015年9月22日リニューアル開場し現在は順調に継続中。赤門明王通の左側に明王殿。 反対側に陽秀院(紙張地蔵尊がある)。大須本通にでると第2アメ横ビルやコメ兵買い取りセンター。那古野山公園はパワースポットで有名。 観音通を横切り富士浅間神社(富士山本宮浅間神社から分霊し1495年に創建されたので大須観音より古い)がある。「招き稲荷」といわれ招き猫のように狐が右手で招いている。 仁王門通は1番古い通りで老舗店が多いが、メイド喫茶などもあり「ごった煮」大須の特徴が見られる。大須観音で宗春からくりが上演される(11時から2時間おき18:30最終)。

大須観音:
「大須観音」 国宝・古事記の写本の収蔵で有名。かつて木曽三川の中洲に位置し、水害の危険があるため大切な書物が被害にあわないようにと「清須越し」で大須に移築された。
外国人がよくお店を出し、誰も文句を言わない。古い伝統を守りつつ様々な新しい文化を受け入れ、発展してきた不思議な魅力を持つ大須商店街。 これからも常に新しい変化を受け入れながら進化し続けていくに違いない。


(北村 教子)


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