今年3月11日の東日本大震災に際して、「かつてのお客様や海外の友人からメールや手紙など来たか?
来たとしたらどのようなメッセージだったか?」「震災後始めたことはあるか?」「震災後考えたこと」などを、
9か国語の組合員に聞いてみました。
福島原発事故発生間もない頃、中国蘇州在住の友人から電話があった。
「そっちは大丈夫?良かったら蘇州に来ませんか、一室を空けておきます。家が広いので使って下さい」と有り難いお話し。
友人の大切さ、そして青年時代に見た映画「日本沈没」を思った。
(中国語T.K)
5月のJFG東北ボランティア隊参加以降、卓球で鍛えた体力で、月1回支援に出向いている。2万人を超える死者行方不明者。
つらい毎日を過ごしておられる遺族、被災者の方々。また放射能被害と毎日苦闘する人々。
微々たるお手伝いだが続けたい。
(英語T.T)
大震災の被害報道に目を疑っていた頃、思わぬ友人達から安否を気遣うメールが入った。数年前のドイツ留学時の友人達だ。
イスラエルからは避難するなら受け入れると言ってきた。
御礼の返事で再会を約したが、一日も早く安全で美しい日本を取戻して友を迎えたい。
(ドイツ語M.S)
子どもを外で遊ばせて大丈夫なのかと不安を煽るキャスター、リンゴを例にした分かりやすいシーベルトとベクレルの説明、
日本では報道されていなかった炉心溶融の状態。
フランスでの原発事故ニュースには驚き、報道の信頼性を考えさせられた。
(フランス語J.T)
毎年8月は伊語ガイドが1年で最も忙しくなる月だが、今年は閑古鳥が鳴いている。
忙しかった頃を振り返ると、字のごとく心を亡くしていた。
今度ガイドができる日には、心からありがとうという気持ちでお客様を迎えたい。ずっとこの気持ちを忘れずにいたい。
(イタリア語M.E)
7月中旬、仙台にて開かれた東北六魂祭に、韓国のマスコミ・旅行社の方々の通訳として参加。石巻の被災地や松島を視察。
東北の人たちが、政府や公務員を頼りにせず、祭や奉仕活動などを通じ、自分たちで立ち直ろうとする姿に、韓国の人たちが感激していた。
(韓国語S.O)
震災後訪日したブラジルのお客様。「TVで被災地の瓦礫の中、奇跡的に残った桜の木に蕾が開き始めているのを見た。
春は必ず来ます。観光という形で日本の復興をお手伝いできれば幸せ。」優しい想いに応えるかのような見事な桜を各地で楽しむことができた!
(ポルトガル語Y.Y)
ロシア極東では石巻、気仙沼等の地名を前から知る人も多く「昨年漁船で一緒だった○○さんの無事を知りたい」
との切実な依頼に必死で安否情報の検索をしたことも。
日本のために祈る人々の思いに動かされるように私もボランティアや募金を微力ながら続けている。
(ロシア語R.M)
震災がガイド業に与えた被害は大きいが同時に日本の良さを再認識させてもくれた。
協調性や他人への思いやり。世界中から支援される国であること。
改めて日本人であることを誇りに思い、今後来日下さるお客様に感謝の気持ちを忘れずにガイドを務めようと思う。
(スペイン語K.K)
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