JFG では、毎冬行なっている新人研修のアフターケアとして、ブラッシュアップ研修会を開催しました。
新人研修で通訳ガイド業務の基本は学ぶものの、実際にガイドとして仕事をしてみると、それまで思ってもみなかった
ような様々なトラブルや困難に出会います。今回の研修会は、そういった悩みを感じている経験の浅い会員を対象に
企画し、パネラーは、ガイドとして幅広く活躍している会員 5 名が担当しました。
午前の部は、実際に 8 日間のツアーをアサインされたと仮定して、そのツアーの準備から終了までの間にガイドと
して何を準備し、心がけるのかをパネラーが発表しました。
事前準備、勉強法、成田迎え、東京、ツアーデスク、日光、鎌倉、箱根、日本旅館の宿泊、新幹線移動、京都、
芸妓・舞妓さん付きの宴会、奈良、金沢、そして関空送りまでの注意点など盛り沢山の内容で、受講者もノートの
取り続けだったようです。
ここでは、そのほんの一部をご紹介しましょう。
ツアー前に準備すること
| 1. |
行ったことがないところは、出来るかぎり下見をする。下見にはカメラを持参する。オフシーズンには、行楽を
兼ねて必要になりそうなところに行っておく。 |
| 2. |
お客様の国について、外務省のウェブページなどで出来るだけ勉強しておく。人口、国土面積、気候、産業などは、
日本と比較しながら話が出来るようにしておくとよい。 |
| 3. |
ロングドライブになるところは、道路地図で目的地だけでなく通過する市町村のことも調べておき、点と点が
繋がるようにしておく。 |
| 4. |
宿泊予定のホテルや旅館の情報を調べておく(レストランの場所やオープン時間、国際電話のかけ方、インター
ネットの有無、冷蔵庫と鍵の種類など)。 |
午後の部では、JFG に協力的なエージェントの一つである日本旅行のアサイン担当者の須山高志課長に、
「エージェントから見た望ましいガイド」というテーマでお話いただきました。
須山課長は、事前に社内の営業担当者の方々にアンケートを回して準備してくださり、「ガイドは旅行業サービスの
総仕上げであり、その良し悪しで旅行社の信用や取引に重大な影響を与える」とのお話には、参加者も身の引き
締まる思いだったでしょう。
研修会後、「こういう研修会を待っていました。次回の早期開催を期待しています。」というような励ましが数多く
寄せられました。次回は添乗業務とトラブル処理に主眼を置き、受講者が参加できる、より活発なパネルディスカッションに
していきたいと考えています。
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