日本における一年で一番重要な日といえば、お正月ではないかと思いますが、各国・各言語圏においてはどのような日で、
どのように過ごすのかを、9か国語の組合員に聞いてみました。
中国の主な祭日は「春節」と呼ばれる旧正月。元旦が一番重要であるが、大晦日から爆竹を鳴らし賑やかに新年を迎える。
お正月に食べる料理は、例えば北京等では水餃子が欠かせない。家族や親戚が集まり、皆で団欒をしながら一緒に餃子を作って食べる。
(中国語 Y.H.)
クリスマスやカーニバル・パレード等いろいろあるが、10月3日「ドイツ統一の日」は意義深い祝日。
東西ドイツが再統一してから今年で22年目。毎年、州持ち回りで開催される国レベルの公式行事を始め、
あちこちでコンサートや展示等の市民祭りも開かれる。
(ドイツ語K.K.)
毎年ツアーでご案内するデンマークの人達の統一見解は、クリスマス!
家族全員で定番料理のローストポークやグロッド(シナモン味のライスプディング)、
たこ焼きに似たお菓子エイブルスキーバーなどを作り、伝統の味を楽しみながらのんびり家で過ごす。
(英語 K.N.)
7/14のパリ祭。1789年のこの日にパリ市民がバスティーユ監獄を襲撃、フランス革命の始まりとなった。
シャンゼリゼ通りで盛大な軍隊パレードがあり、国中でダンスパーティーの開催、花火の打ち上げがある。
アコーデオンの音楽と共に翌朝までお祭り騒ぎである!
(フランス語 M.M.)
イタリアは地方色が濃く、重要な日も都市によって異なるが、カトリック国なのでやはり一番はクリスマス。
プレセピオ(キリスト降誕場面の人形)が大切に飾られ、カピトーネ(鰻)、コテキーノやザンポーネ(腸詰の類)、パネットーネなどを食べて祝う。
(イタリア語M.N.)
韓国の結婚式では女性を中心にハンボク(韓服)を着た人々を多く見かける。新郎新婦の母親は大抵着る。
興味深いのは、新婦のみに許されたハンボクの色があることだ。上が緑、下が紅という組合せである。
他の女性は、この色の組合せを避けなければならない。
(韓国語 S.B.)
ブラジルが誇るリオのカーニバル。起源は6世紀、ギリシアで豊作を祝う祭。
カトリック教会が取り入れ、四旬節中の肉の節制の前の開放的な謝肉祭に各国で変貌。
ブラジルにも植民地時代に流入、世界最大としてギネスブックに載る。今は浅草でもサンバカーニバル!
(ポルトガル語 M.S.)
ロシアで一番大切な日といえば、5月9日の「対ドイツ戦勝記念日」であろうか。
第二次世界大戦時、広大な多民族国家であるソ連邦の人々の心は、祖国死守のために一つになったことであろう。
日本の終戦記念日のように、自国の歴史に思いを致す日であると思う。
(ロシア語 M.S.)
カトリック教徒の多いスペイン語圏の国々では、キリストの復活を祝うセマナ・サンタ(聖週間)がある。
年によって日が変わるが3月末から4月末にかけて行われる。
国、地方によって様々な宗教的な行事が催され、中でもスペインのセビリアのものは感動的である。
(スペイン語 S.T.)
|