東京観光に皇居は欠かせません。
ただ諸外国と違って日本の皇居はその宮殿の屋根すら外からよく見えず、大抵は二重橋を車窓から見るか、皇居前に
バスを止めて江戸城遺跡の門や櫓の写真を撮るくらいでお茶を濁しているのが現状です。
通訳ガイドが一番説明に苦労するところでもあります。「見えないものを説明するのが、一番難しい」のです。
というわけで、今回の会員研修企画の皇居一般参観はとても参加者希望者が多く、新しいガイディングの話題を
求めて解説員の説明に皆熱心にメモを取っていました。
私たちが参加した一般参観午後の部は1時半集合で、桔梗門から入り、富士見櫓、宮内庁前を通って、新年と天皇
誕生日に両陛下や皇族方がお立ちになることで有名な宮殿の長和殿を皇居東庭から見学し、道灌濠に沿って歩いた
後、東御苑として一般公開されている本丸跡と二の丸を見学して再び桔梗門から退出するというルートで、約1時
間半の行程でした。
ここではその中から、富士見櫓と宮殿についての説明をご紹介しましょう。
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