最近注目を浴びる北総の小江戸と呼ばれる佐原の町の散策から今回の研修がスタート。
町の中心を流れる小野川沿いに風情漂う歴史的建造物が並ぶ。
小野川沿いの風景
東海酒造、正上、並木仲之助商店などのような江戸風建物は川沿いに680あり、
うち61は 江戸時代のもの。壊れた家はもとの材料(欅など)を使って修理する。
八坂神社
祭神は素箋鳴命(すさのおのみこと)。佐原地方に疫病が大流行したとき、
霊験あらたかな 牛頭天王(ごずてんのう)を勧請したのが始まりと伝えられている。
水郷佐原山車会館
八坂神社の境内に山車会館がある。ビデオで佐原とその特徴について学習。
大祭と呼ばれる祭りは約300年の伝統を誇っており、「重要無形民俗文化財」
に指定されている。佐原の祭りの特徴は山車にある。豪華な彫刻が刻まれた総
欅造りの山車の上部に大人形が飾られ、これが佐原囃子の音と共に、町並みの
中を曳廻(ひきまわ)される。
伊能忠敬旧宅
佐原最古の建物。伊能家は醸造業など多角経営していた企業家。ここに婿養子に
きたのが忠敬。忠敬は、1795年に隠居してから米蔵を改装した質素な書院に住んだ。
伊能忠敬記念館
平成9年開館、所蔵品はすべて重要文化財。忠敬は、1800年4月最初の測量を開始、
1804年幕府に地図を提出。以降も測量を続け、73歳で亡くなる。1821年日本全図
が完成。測量器具としては梵天、象限儀、方位盤など、シンプルながらも正確さ
をもっていた。
馬場本店
320年前に創業の馬場酒造のブランドは、「すいごうざかり」、「最上白味醂」など。
仕込み蔵は300年ぐらいになる。試飲させてもらった。
佐原の印象としては、「とっても良いところ!」。トランジットの時間つぶしというより、
時間が許せばぜひとも訪れてほしい。外国人客の場合、フライトの時間が夕方から夜なら
ば、早めに東京を出て半日ほど過ごすのもお薦め。きっと旅が印象的に締めくくられるだろう。
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