英語 | Two heads are better than one. 二人で知恵を絞れば、よい思案も浮かぶというもので、この文章の後に "even if the one's a sheep's"(たとえ羊の頭でも)と続けることもあります。羊は愚鈍な動物と考えられているのでしょう。また、Twoの代わりにmany となることもあります。14世紀頃からの諺です。 |
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フランス語 | Deux avis valent mieux qu'un. 直訳すると二人の意見は一人の意見より価値がより高い。何故二人で三という数字が出てこないのかというところが東洋と西洋の思想の大きな違いでしょうか。東洋では奇数が重んじられ、フランスでは2も3も数字としてはあまり違いがなく、この諺以外に見られるところではいずれも取るに足らないと思われるほどの少量あるいは少数として扱われています。
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ドイツ語 | Vier Augen sehen mehr als zwei. 直訳すると四つの目は二つの目よりもよく見える。 日本語では「愚かな者でも三人集まれば…・」(広辞苑)とか、愚かではなくても「凡人」(角川国語辞典)という含みがありますがドイツ語の四つの目(二人)には愚か者のニュアンスはありません。単に一人より二人という数の問題です。日本人は調和の数として三を好みますが、ドイツ語の諺や慣用句にはあまり登場しません。
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イタリア語 | 直訳すれば「教皇一人よりも教皇と農夫二人の方がよりたくさん知っている」。その他に「Due teste sono meglio di una(二つの頭(頭脳・思考力)の方が一つの頭よりも良い)」という表現もあります。しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの個性的な天才を生み出したお国柄を考慮すれば、それとは反対の諺「(うまくやりたいのであれば自分でやれ)」の方がイタリアらしいのかもしれません。
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スペイン語 | 「知恵は3人のアドバイスから生まれる」 「文殊」と「アドバイス」の違いはあれど、日本語の諺に非常によく似ています。また.とも言います。こちらを直訳すると「4つの目は2つの目よりもよく見える」です。一人よりも複数の人が力を合わせるとより多くのことがわかるという発想は万国共通のものなのですね。
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ロシア語 | Ум хорошо, а два лучше. 「一人の知恵より、二人の知恵」 同じツアーに 2 名以上のガイドがつき、手分け、協力しながら仕事をする場合があります。そんなとき、仕事仲間のガイドから、それまで知らなかった情報を教えてもらったり、新たな視点に気づかされたり、まさにこの諺を実感します。でも、もし必要以上にたくさんのガイドがいたら、ついお互いに油断して仕事をサボってしまうかも……。こちらの方は、ロシアの諺で「 1 人の子供に 7 人の乳母がつくと子供の世話がおろそかになる」(У семи нянек дитя без глазу.)と言うんですよ。
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ポルトガル語 | 「三人寄れば文殊の知恵」を直訳するより、上記の言葉を選びました。 上記の意味は、「団結は力を作る」という意味です。ポルトガル人もまたポルトガル語を話すブラジル人も、個人を大切にすると同様に、チームワークや仲間意識を大切にすることからきています。彼らのスポーツにおいても見られることです。
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中国語 | ・・・直訳すれば、「ダメな靴職人でも三人集まれば一人の諸葛孔明に匹敵する」ということ。日本語が漠然と「三人」と表現し「文殊」という神様を引き合いに出すのに対して、中国語では「ダメな靴職人」とか「諸葛孔明」という具体的職業や実在の人物を登場させるあたり、中国の歴史の古さと、具体的表現を好む現実的な国民性を感じます。
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韓国語 | 白紙一枚でも二人で持ち上げるとより軽いという意味。どんなに容易な事でも一人よりみんなで力をあわせるとさらに効果的だということを表す時に用いられる諺。力仕事のことを言っていると思うかもしれないが、より軽く持ち上げるためには文殊の知恵たる工夫が必要かも!
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