16世紀中葉、ポルトガル人は太平洋に浮ぶ美しい島を目にして「Ilha Formosa」(イラ・フォルモサ)と声を上げた。
そして「麗しの島」台湾が歴史の表舞台に登場する。
その後、オランダ、清朝、日本の支配を受け、日本敗戦後は蒋介石総統率いる国民党統治の時代を迎える。
しかし、台湾に安寧な日々はなかなか訪れない。
本省人(国民党上陸前に台湾に居住していた人々)と外省人(国民党の軍隊に所属していた人とその子孫)の間に
様々な軋轢が生じ、二二八事件(1947年に台湾全土で発生した国民党の政府軍と台湾市民の衝突)、それに続く政治
的迫害「白色テロ」など、台湾では同胞同士の悲劇が絶えることはなかった。
しかし、時の流れは台湾にも変化をもたらした。戒厳令の解除、中国大陸への親族訪問の解禁、李登輝氏が本省人と
して初めて総統に就任、そして民進党から陳水扁氏が総統に選出された。
本当にこの50余年にわたる台湾の変化には目を見張るものがある。 |