通訳ガイドが下見をする目的のひとつには、お客様に提供する訪問地の設備、概要についてのインフォメーションやトピックスを
集めることがあります。また、お客様をスムーズに誘導できるように土地勘をつけ、順路を把握しておくことも重要です。特に
ワールドカップの試合当日の競技場周辺は大混雑が予想されます。今回はそのふたつの視点から見た決勝戦を含む4試合が行われ
る横浜国際総合競技場の情報をご紹介します。
アクセス
JR横浜線の新横浜駅、小机駅および市営地下鉄新横浜駅から徒歩10〜15分、地下鉄北新横浜駅からも徒歩20分位です。各試合当日は
前記の最寄駅から,チケットに記載されたスタンドの色(赤・青・黄・緑)別に係員の方が誘導してくださるそうです。日本語のわか
らない外国人にとっても助かりますね。無用な混乱を避けるため対戦するチームのサポーター同士が同じ道を通らないようにルート
が設定されています。そのため、特に、地下鉄北新横浜駅方面から西・南ゲートに行くにはかなり、遠回りになりそうです。
小机駅からの道は、キャベツやブロッコリーの畑が広がるのどかな風景が広がっています。新横浜駅からはワールドカップ一色の市街地を通ります。
競技場の概要、設備
国内最大規模の収容力を誇ります。普段は客席数約70,000なのですが、ワールドカップにあわせて、2000席増設されました。
屋根の最上部までの高さは52mで、これは12階建てのビルの高さに相当します。スタジアム自体は7階建てで、フィールドは3階の天井、
1階席(34,500席)は3〜4階部分にあたり、2階席(37,500席)は6〜7階部分に相当します。
芝はもちろん天然芝で、いつも最高の状態を保てるように、地下約30cmのところに通っている温水パイプで管理しています。
北側と南側に1つずつある大型スクリーンボードのサイズは9m×19mで、バレーボールコートの大きさと同じです。
試合の様子などが、迫力ある画面に映し出されます。
西側(メイン)スタンド上部の赤と白の線は、100mを7秒で走る自動走行カメラのレールで、これで撮られた映像がスクリーンに映し出されます。
青色はプレス用の約3,000席で、各席からパソコンやファクスで送信が可能です。
その下の1階部分奥にあるピンク色はVIP用の約400席。このあたりの屋根は全長146mの可動庇になっており、最大で5.5m伸長した場合、プレスとVIP席の最前列までを覆います。
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