イタリアは過去3回の優勝を誇る強豪チームです。
もうすぐ開幕する2002年大会も、アルゼンチン、フランスなどと並んで優勝候補のひとつに数えられています。
イタリアを応援するファンも今年こそは良い結果を! という気持ちでいっぱいでしょう。なぜならイタリアは過去
3大会連続して延長戦でも同点のまま勝負がつかず、ペナルティーキック(PK)戦の末に敗退するという非常に
残念な結果に終わっているからです。
特に1994年アメリカ大会では、決勝戦にまで残りながらブラジルに敗れ優勝を逃しました。普通に戦って負けた
ならともかく、運が左右することが多いといわれる PK 戦での敗北には、応援する皆が割り切れない思いを抱いた
はずです。ある意味でイタリアは不運なチームだった、と言えるでしょう。
ところで「不運」といえば、縁起の悪い数字ってありますよね。
日本では4や9があげられますが、イタリアでは特に17が不吉な数とされています。
でも、なぜ17が不吉なのでしょうか?
この理由を説明するためにちょっとした言葉遊びのようなお話をしましょう。
17をローマ数字で書くと XVII です。そしてこれを並べ替えると VIXI という語が出来上がりますよね。この
VIXI、イタリア語の源流であるラテン語で「生きている」という意味の動詞 VIVO の完了形です。「生きて
いる」の完了形、すなわち「生きることが終わった → 死んでしまった」という意味になり、不吉だとされてきた
ようです。
12年前の90年イタリア大会の話ですが、PK を外した選手の背番号がこの17番だったとか…。「やっぱり不吉な数字
だった」と言われたそうです。
もうすぐ始まる大会では是非イタリアチームの幸運を祈りたいものです。
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