JFGは、1994年4月28日、前身の「通訳案内業法」に準拠した届け出団体から一躍変身し通訳ガイドの全国事業協同組合となって以来、
今年で10年目を迎えます。今日までの道のりはいばらの道とまでは言わないまでも、忍耐を余儀なくされた10年でした。多くの通訳
ガイドの仲間からも、インバウンド旅行業界からも、主務官庁である国交省からも、ほとんど振り向きもされない寂しさ、辛さに長
い間耐えてきました。少しは認められるようになったかなという感触が得られるようになったのは、ここ3-4年ではないかと思います。
JFGは、「通訳案内業」が職業として広く社会に認知され、通訳ガイド有資格者の能力が広く活用されることを願い、専門的な職務
にふさわしい公正妥当な経済的、社会的地位の確立を希求し、加えて、訪日される多くの外国人をお迎えする接遇のプロとして、日
本各地を案内し日本の魅力を紹介しながら草の根のレベルで、"日本ファン"を世界各地に広げたいという強い思いから誕生しました。
これらの目標達成のため、JFGは教育事業、情報提供事業、共同受注事業、それに広報宣伝事業という 4つの事業を行っています。
これらの事業は、通訳ガイドの通訳ガイドによる通訳ガイドのための自主運営職能団体として、7つの委員会と 1つのチームが推進し
ています。JFGでは、活動のコアであるこれら委員会活動を通じ、それまで異なる言語のガイド間でほとんどあり得なかった交流が
行われています。これはJFGの大きな特徴の一つです。
10周年だからといって、大きな花火を打ち上げる予定はありませんが、今日まで空中分解することなくここまで来られたのは、ひと
えに通訳ガイドの組織化を夢み、その実現を信じ、心を一つにしてあきらめずに地道に努力してきた多くの先輩ガイドの"情熱"と、
JFGの一員として誇りと自覚を持って良い仕事をしてきた仲間たちの"実績"の積み重ね、それらが徐々に実を結んできたからに他なり
ません。10周年にあたり、JFG一同、通訳ガイドをめざして国家試験に挑戦している多くの方たちのためにも、インバウンド旅行業界
の発展のためにも、引き続き地道な努力を続けていこうと決意を新たにしております。
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