全国に何万もの会員を抱えコンピューターを駆使して豊富な情報の提供を売り物にしているのが大手結婚情報
会社で、その大手にはほとんど大手資本が入っています。例えば(株)ツヴァイはジャスコグループの100%出資
会社です。
料金、紹介システムは各社様々ですが、入会金15〜30万円、月会費が5,000〜10,000円、1年間活動すると20万〜
40万円(月に何回か催されるパーティー、コンピューターによる情報収集、お見合い費用等)といったところが
平均値でしょうか。
入会にも厳しい審査があります。年齢制限もあり、男性は40才まで、女性は35才くらいまでです。
紹介方法の一例ですが、毎月2名の紹介状が自宅に郵送されます。本人の身長、体重、学歴、勤務先、年収、家族
の学歴、勤務先等、詳しいデータが提供されます。検討の結果、紹介を希望する場合にはその旨を情報会社に通知
すると、情報会社から先方にこちらの紹介状が同様に送られます。先方が会うことを承諾すると、提携の一流ホテル、
レストランで1対1で歓談し、双方の意思が一致し、交際決定になれば初めてお互いの連絡先が知らされるのです。
そのまま5ヶ月経つと正式交際になりめでたく結婚。正式交際までは他の紹介も続けられるので二股、三股、四股
までもかけるツワモノもいるという話ですが。
ずいぶんお金がかかるシステムです。でも、知人の紹介だと断りにくいけれども、会って気に入らなければ簡単
に断れるし次々に代わりを紹介してくれるこうしたシステムのほうが気が楽、という見かたもあります。
昔は結婚相談所に行くのはモテない男女、最後の手段、というマイナスイメージがありましたが、今はツヴァイ、
キューピッド、サンマークライフクリエーション等、ほとんどの会社がおしゃれなカタカナの名前でイメージ
チェンジを計り、抵抗感をなくしています。知人の娘さんは高学歴で見目も麗しく、過去に複数の男性とのお付き
合いもありましたが、(つまり決してモテないタイプではない)結局は結婚情報会社を通して紹介されたいわゆる
"3高(高学歴、高収入、高身長)の男性"と結婚して幸せに暮らしています。
正式な結婚が少なくなった欧米に比べれば、日本の若者はまだ結婚願望は強いといえるでしょう。見合いから発展
した結婚相談所や結婚情報会社が、費用がかかるにもかかわらず繁盛しているのも現代日本の一面ではないでしょう
か。
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