宇治平等院
鳳翔館
10円硬貨でおなじみの鳳凰堂と、昨年3月にオープンした宝物館、鳳翔館を見学しました。
まずは鳳翔館の自由見学。今まで天井近くにあって遠くから眺めていた飛天を間近に見ることができて感激。木彫の
持つ柔らかさ、繊細さを堪能しました。それぞれ手に楽器を持った飛天はこんなに優しいお顔だったのですね。コン
ピュータグラフィックで再現された創建当時の様子も興味深いものがありました。鳳凰堂は今でこそくすんだ色を
しているけれど、本来、極楽浄土を表した、極彩色で夢のような建物だったのです。
この宝物館は、ガラスの壁で庭と隔てられたショップがあったりして、とてもモダンなデザインなのですが、不思
議なくらい鳳凰堂とマッチしています。車椅子のための傾斜もあり、ひとりでも多くの方が来館できるよう配慮
されています。
鳳凰堂
20分ごと、1回50人の入れ替え制です(鳳翔館とは別料金)。鳳凰堂だけのチケットには入堂時間が明記されて
います。有名な寺院だけあってたいてい混雑していますので、最初にここの時間を確保してから宝物館を見ると
よいでしょう。
中では仏像や壁画について日本語で説明してくださいます。包容力にあふれた阿弥陀像と厚さ2cmの桧板を透かし
彫りにした二重の天蓋を見上げて、心ははるか平安の昔へ。
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