西日本地区では2月11日より14日までの4日間、新合格者研修会を開催しました。
昨年と同様バス2台口で、例年通り熱のこもった研修会となりました。
実地研修は大阪において、新大阪駅・大阪城・関西空港。京都において、三十三間堂・二条城・鹿苑寺・平安神宮・清水寺・祇園ウォーク。奈良において、東大寺大仏殿・春日大社・法隆寺。
初日と最終日にはセミナー会場にて、通訳案内士の仕事全般、ツアーの危機管理、模擬ツアーと用語の説明、プロになるための勉強法などの講義に加え、組合員による体験談の時間を設けました。
昼食時はセミナー会場から数分のホテルに移動しビュッフェを楽しみながら言語別のアドバイザーも招き、
講師・スタッフらと受講生の交流の場を持ちました。
初日のセミナー会場がある大阪地方は当日小雪に見舞われました。そして、まさかの高速道路閉鎖という事態。
通常なら大阪城から1時間ほどで到着する関西空港へは一般道を使い2時間半ほどかけてようやくたどり着きました。
通常の車窓を説明しようと準備をしていた講師たちもスタッフや受講生も段取りや予定が大幅に狂いましたが、
これぞ「生きたツアー」。予定通りに行かないのが本番。
「時間が予定よりかかりそうなときはお客様にはかかる時間を長い目に言っておいてくださいね。
そうすれば早く到着すれば喜ばれるし、反対に予想より長くかかったら不満が出るでしょ」などと
ベテラン講師からは不測の事態の対処法を学べる格好の場となりました。
講師たちは準備していた車窓とは異なる風景を背になんとか受講生に有意義な時間をと、あらん限りの知識、勉強法、裏技を披露。
受講生からは「通訳案内士として自分で工夫されたことを惜しみなく教授していただいた」「小道具が見られてよかった」
「講師の手の内まで見せていただき有難かった」と長時間に及んだマイナス面をプラスにとらえた感想をアンケートでいただきました。
関西空港から大阪駅への帰路もまた2時間半。
予想外のロングドライブになり、質問は講師のプライベートな話題にも及び、
半生を語ることになった講師もいて受講生との距離も急接近。ガイドに関する活発な質問に回答する時間もたっぷり取れ、
「災い転じて福となす」となりました。
アンケートには「とにかく状況が刻々と変化しとっさの機転や確認の要る大変な仕事であることが身に沁みてわかった」という意見が多数寄せられていました。
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