2011年関東地区新合格者研修会レポート

今年の関東地区新合格者研修会は、受講者82名の方々に対し下記5日間の日程で実施しました。

     2月18日(金)セミナーと明治神宮ウォーキングツアー 
     2月19日(土)鎌倉・箱根実地研修
     2月20日(日)都内・成田空港実地研修
     2月26日(土)日光実地研修
     2月27日(日)講義、パネル・ディスカッション他

2011年 JFG関東地区新合格者研修会参加者内訳(言語別)
言語参加者数
英     語56
中  国  語4
韓  国  語2
ドイツ語1
フランス語8
イタリア語5
スペイン語4
ロシア語2
受講者合計82

                                (男女年齢別)
年齢男性女性
20代05
30代214
40代123
50代811
60代125
70代10
受講者合計2458

例年に比べ顕著だったことは、年齢別男女比率で女性受講者の場合、比較的年齢層が幅広く分布しているのに対して、 男性受講者の場合は実にその87%が50代以上ということです(昨年は73%)。 男性受講者にとって「通訳案内士」という職業は退職後を見越しての次なる仕事という意味合いで捉えている方がますます多いように見受けられました。

JFGの新合格者研修会にはいくつかの特徴があります。 例えば「現役ガイドである組合員の大勢がその企画・準備および運営にあたっている研修会であるということ」 「毎日異なる講師が担当することで、さまざまなガイド像があることを知ってもらうこと」 「貸切バス使用の実地研修を多く取り入れ、また添乗業務の重要性をガイディングと同じくらいの比重を置いて説明し、 より実践的な研修会となるように努めていること」「関東地区の場合、日程を連日連続ではなく敢えて週末に分散することで、 まだお勤めをされている方でも受講しやすいように配慮していること」などです。 これらの点は受講者の方々から最終日に回収したアンケートでも好評で、関係者一同とても意を強くしました。
中でも特に嬉しかったアンケートのコメントは「自分も将来講師となれるくらいの実力と魅力のあるガイドになりたいと思いました」(女性)というものです。 なぜならばこれはこちらが意図していた「さまざまなガイド像を知ってもらう」という思いがきちんと届いただけでなく、 この方のガイド業に対する意気込みがよく伝わり頼もしくも感じられたからなのです。

研修会も無事終了し、いよいよ春のガイド・シーズンに差し掛かったばかりで起こった3月11日の東日本大震災。 この日を境に外国人の訪日旅行客の姿はすっかり消えてしまいました。 現役ガイドのためだけではなく、今回このJFG新合格者研修会を受講してくださり、上記の方のように希望にあふれている将来の通訳案内士のためにも、 一日も早い観光業の盛り返しが強く期待されます。


(小林 恵)

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