どんな職でも経験でも
ガイドの仕事を実質始めた2010年から5年が経ちました。この世界、正規留学している方等本格的な方が沢山いらして、いつも気後れしてしまいます。
私は医療系の大学を出てからずっと医療業界で仕事をしていて、畑違いの業界で前職は全く役に立たないと思っていました。
メジャーな看護師ではなくマイナーな臨床検査技師ですが、病院だけでなく診療所もいくつか渡り歩いたので検査だけではなく、調剤、リハビリ、レントゲン、診療介助等いろんな事をやりました。そのおかげで役に立っていることもあるような気がします。
お客様を病院に連れて行くとか、こんな薬が欲しいと言われたりした時に、多少はなじみがあるので変に慌てる事はありません。もちろん本格的な事は何もできませんが、自分にとっての保険のような感じです。
ドクターアテンドという学会巡りのドクターに同伴して回る仕事もしましたが、エージェントさんへの印象が良かったようです。実際は話が高度すぎて講演の内容は私には殆どわからないのですが(笑)。
また、水泳の国際大会の仕事をした時は、子供の頃水泳の選手だったので、なんだか勝手がわかるような楽しい仕事になりました。
ガイドの仕事の為に、という不純な動機でやった国内・海外添乗員の経験は、純粋に仕事の面だけでなく現地添乗員との世間話にも役に立つことがあります。
やはりどんなことでも無駄な事は一つもないのだな、とこの仕事をしてから思うようになりました。回り道に思えても通ってくるべき道だったのだと思います。
これからもきっと全く関係なく思える事がどこかで役に立つ事があるかもしれない、と思ってちゃんと遊びにも行こうと思います(笑)。
(岡 里美)