2002年度新合格者説明会レポート
まだお正月気分の抜けきらない2003年1月5日、JFGが毎年この時期に開催する新合格者を対象とした説明会が行われました。
合格者の方々の期待と不安の入り混じった気持ちがこちらにも伝わってきて、身のひきしまる思いがしました。
理事長のあいさつから説明会が始まりました。
理事長自身が免許を取得した当時の経験談も交えて、なぜJFGという団体が設立されたかということについて、また私たちが何を目指しているかが語られました。
当時(約30年前?)、多くの新人は一人で見よう見まねでガイディングをするしかなく、また無免許ガイドの横行と、低料金などの無法状態にガイドの無力さを感じ、数人の仲間でこの同業者団体が結成されたという話は、参加者の皆さんにも充分わかっていただけたと思います。
理事長につづき、JFGの組織について、またここ1~2年の観光業界の現状についての説明がありました。
実際にJFGがどんな活動をし、ガイドの仕事とは何かということが、合格者の方々にも見えてきたところで、ここ数年のうちにガイドを始めた中国語、フランス語、英語の会員の体験談が披露されました。
それぞれ、仕事を獲得するまでの苦労話や失敗談、バスの中での話題作りに試行錯誤したり難問をウィットで切り抜けたことなど、ユーモアを交えながら、初々しい体験談が続きます。
3人が体験談で共通して言及したことは、ガイドの仕事というのは一人で動くことが多く、他のガイド仲間とつながりを持つことが少ないため孤独に陥りがちだけれども、JFGに入っていることにより、ガイド同士のネットワーク ができたこと、また、年に数回ある業務研修によって知識の向上に努めることができること、さらに、最近とみに充実してきたJFGのホームページや、会員同士のメーリングリストなども大きな力となっているということでした。
最後に新人研修についての説明がありました。
JFGの新人研修の最大の特徴は、5日間の研修のうち4日間はバスを使うことです。実際に現地に行って重要なポイントを自分の目で確かめるということが、どんなに大切であるかは、日頃私たちが身をもって感じています。
また、現在最も活躍しているガイドが日替わりで講師を務め、惜しげもなくノウハウを披露するというのも、 大きな魅力の一つです。
この新人研修で得た人脈が将来長く続き、よりよいガイドを目指してお互いに切磋琢磨できるということはすばら しいことですね。
(寺井 美和子)