東京電力 電力館
今回の研修会では、渋谷にある東京電力「電力館」を見学した。
電力館とは東京電力の「電気の総合PR館」のことで、現在国内に19館(うち都内に3館)あり、 そのうち最大のPR館が渋谷の「電力館」である。
当日は9名ずつの小グループに分かれ、各グループに1名ずつエスコートの女性が付いた。説明を聞きながら館内を 見学し、わが国のエネルギー供給事情を学んだ。
電力館は8階建てのビルで、3階から7階までがショールームになっており、約2時間かけて各階を見学した。
7階 火力発電(東京電力による電力供給の51%)、水力発電(7%)
現在の電力供給において中心的な役割を果たしている火力発電と、補佐的な役割を果たしている水力発電について、模型や映像、実物を駆使して紹介している。また生まれた電気が送られるプロセスについて、マルチスクリーンや、変電所模型、大都市の地下に埋め込まれている「地中洞道」の実物大模型などを見学することで、送電のシステムが理解できる。
6階 原子力発電(42%)
1/60の原子力発電所の模型をはじめ、1/3の原子炉モデルなどが展示されており、このフロアーは事実上電力館の目玉と言える。「高速増殖炉」「核融合」の仕組みや、新エネルギーとして研 究開発を進めている「太陽光」「燃料電池」を紹介している。
5階 太陽光発電、地熱発電、風力発電(1%)
太陽光発電、地熱発電、風力発電について詳しく知ることができる。
4階
電化キッチンとリビングが展示されている。最新のIHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機、生ゴミ処理機、家庭用自然冷媒給湯機、電気温水器、電気床暖房、蓄熱式電気暖房器、ウォッシュレットトイレを展示してある。
最後に
電力館でのエスコート係が話す内容や展示の順番など総体的に見て、いかに原子力発電というのが大切で必要不可欠なものかということを、人々に啓蒙できるように様々な工夫がなされている。
発電システムにおける最大の懸案事項である原子力発電のしくみを詳細に知ることができる貴重な場所であり、ぜひ一度見学することをお勧めしたい。
※2011年に閉館しております。
開館時間 | 10:00~18:00 | 休館日 | 毎週水曜日(夏休み期間を除く/祝日の場合は翌日)、年末年始 | 入館料 | 無料 | 住所 | 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-12-10 | TEL | 03-3477-1191 | 道順 | 渋谷駅から徒歩5分、駐車場なし | Website | – |
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(椎名豊乃)