各国のお祭り(前編)
韓国:釈迦誕辰日
韓国では様々な祭りが地域ごと、季節ごとに、その数もたくさんあります。日本のように街を練り歩く祭りはあまりないような気がします。
今回はお釈迦様の誕生日を祝う「釈迦誕辰日」をご紹介しましょう。誕辰日は旧暦4月8日であり、2005年は5月15日でした。この日は全国のお寺に祈願の灯が掲げられ、法要が行われ、夕方になると街を練り歩く提灯行列などがあります。ソウルでは曹渓寺が有名です。寺中に掲げられた色とりどりの提灯は壮観です。(韓国語:S.B.)
イタリア:シエナのパリオ
12世紀に始まったパリオと呼ばれるお祭りは、優勝旗を獲得する地区対抗時代武者競馬です。1147年以来、カトリックの祭日である7月2日と8月16日に開催されています。伝統的な装束をまとった行列が街中を練り歩いた後、シエナの中心の「カンポ広場」で、激しい応援合戦の中、各地区代表の中世の衣装に身を包んだ旗手によって競馬が行われます。試合は、鳴り続ける教会の鐘の音、応援団の太鼓の音、観衆の歓声、ファンファーレの音の中、爆竹の合図とともに始まります。中世の騎士がまたがった10頭の裸馬が3周するたった1分半のレースにシエナの人たちは熱狂するのです。
シエナの人たちにとって、パリオは祭りというよりは人生のすべてといっても過言ではありません。(イタリア語:N.I.)
ポルトガル:フェスタ・ジュニーナ(6月祭)
6月生まれの聖人たちを祝うお祭りで、6月中旬から末にかけてブラジル各地の教会や学校で開催されます。男子はチェックのシャツに継ぎはぎをしたズポンをはき、女子はヒラヒラのワンピースとおさげの付いた麦わら帽子をかぶります。「アサイア」と呼ばれるお祭り会場では焚き火を囲んでフォークダンスを踊り、屋台でワインをベースにした飲み物を飲み、トウモロコシのケーキなどのお菓子を食べます。(ポルトガル語:Y.M.)
ドイツ:オクトーバーフェスト(ミュンヘン)
ドイツといえばビール。ミュンヘンでは毎年9月中旬から10月初旬にかけてミュンヘン中央駅近くの野外にいくつものテントが張られます。バイエルンの皇太子の結婚式が始まりとされるこのビール祭り、オクトーバーフェストでは民族衣装のお嬢さんが1リットルジョッキを10個近くも軽々と胸に抱えて運んでくれるのも見ごたえがありますが、野外で 飲むビールの味もまた格別です。(ドイツ語:T.T.)