2001年度 JFG 新人研修会レポート
1月12、13、14日、そして19、20日の祝日と週末を含む5日間にわたって開催された関東地区新合格者研修会は、大好評のうちに無事終了しました。
今年は、例年に増して熱心な受講生の態度が説明会のときから見かけられ、説明会参加者の約半数の方から引き続き研修会の受講申し込みをいただき、締め切り前に申し込み定員に達してしまいました。
研修第一日目のセミナーでは、理事長の挨拶と、JFGについての説明をはさんで、プロのガイドとして働く時に必要不可欠な基礎知識の講義が行われました。ガイド業務には、責任感や臨機応変さが何よりも大切なのだとの説明を、厳しい中にもユーモアたっぷりに聞かせるJFGの名物講師の話に身の引き締まる思いをされたと思います。
午後の部では、いよいよバスを使って成田空港へ向かい、実地研修が始まりました。自分が海外旅行に行く時などとは違って、複雑で機敏な動きが必要な事が分かり、皆さん熱心に講師の説明を聞き漏らすまいとメモを取って いました。
2日目は東京研修。晴天に恵まれ、なんと皇居前広場では、ちょうどお出かけの両陛下の車に遭遇し、窓を開けて手を振っていただくという幸先のよいハプニングもありました。東京に住んでいても、ガイドとして説明するとなる と知らなかったことばかりだったと言うことを発見されたようです。
3日目は昼食懇談パーティをも含めたセミナー研修日。午前中の講義では、ガイディングで使える話題や、日本人には当たり前すぎてかえって説明できない外国人からの質問に対する答え方、そして話題を広げる ための小道具や参考文献の紹介がありました。
毎年大好評のガイド体験談では、英語、中国語、ドイツ語、ポルトガル語の会員ガイドによる体験談が披露され、初心を忘れずにいるベテランガイドや、数々の失敗や困難にめげず道を切り開いてきた先輩の話に感動したとの 感想が寄せられました。
そして待望の昼食懇談パーティ。「一緒に食事をすると親しさが増す」とは、ガイドをしていて感じていたことでしたが、まさにそのとおりになりました。先輩の話を聞いたり、新合格者同士で親睦を深めたりで大いに盛り 上がりました。和やかな雰囲気は、その後の言語別カウンセリングやパネルディスカッションでも続き、受講生からは「講師と研修生の距離が近く、家庭的な雰囲気で質問しやすい」との感想をいただきました。
4日目、5日目は、ガイドの技が生きるロングドライブの鎌倉・箱根と日光研修。両日とも、人を飽きさせない話術と、長年かけて培ってきた貴重な知識を惜しげもなく披露する講師の姿勢に感謝するとの感想が寄せられました。
最終日の5日目に、研修生の皆様からアンケートを回収させていただきました。用紙に書ききれないくらい沢山の感想を書いてくださった方も多く、1年かけて準備をしてきた私たちを喜ばせてくれました。「ガイドとは人柄が出る職業なのだ言うことが分かりました。皆さんの仲間になりたいと思いました。」と書いてくださった方もいらっしゃいました。
最後に、熱心に受講してくださった研修生の皆様、5日間、本当にお疲れさまでした。私たちは、この研修会を通して一人でも多くの方がJFGの趣旨に共感を持たれ、このガイドという素晴らしい仕事を守り続けていくために、私たちと共に歩んでくださることを願ってやみません。
(松本 美江)