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2023年 東日本地区新人研修会報告

2023.8.15

  

JFGでは毎年1回、東日本と西日本で新人研修会を実施している。研修会の目的は「プロの通訳ガイドとして仕事を始めるために、実践的かつ必要最低限のひと通りの知識を提供すること」だ。

 

今回の研修は、2022年10月からの入国規制撤廃など、コロナをめぐる状況の大きな変化に伴い、2020年以来じつに3年ぶりにバス定員を通常に戻し、例年通り2月の開催となった。5日間の研修のうち、2日間のセミナーはオンライン形式、3日間は貸切バスで訪問箇所に赴く実地形式とした。

 

参加者の皆様からは「新人向けに丁寧に企画されていて、1分たりとも逃したくないと思う内容でした。研修で学んだ内容を知らずに現場に出るなんて考えられません。現場のノウハウを惜しげもなく伝授していただき感謝しかありません」などご好評をいただき、5日間の研修を成功裡に終えることができた。

 

◇実施日:5日間 

2/17(金)オンラインセミナー「ガイドの基礎知識」「空港送迎」

2/18(土)日光(バス実地)

2/19(日)鎌倉箱根(バス実地)

2/25(土)東京(バス実地)

2/26(日) オンラインセミナー:ガイド料金・就業準備、アウトプット実習、体験談、大手旅行会社インバウンドご担当者様のお話、Q&A、交流会

詳しくは当ホームページ新人研修会」を参照

◇参加人数  69名(組合員12名 一般57名)

 

◇バス台数   2台

 

◇参加者内訳

<性別> 女性39名(57%) 男性30名(43%)

<年齢>

30代 40代 50代 60代 70代~
2
(3%)
8
(12%)
26
(38%)
29
(42%)
4
(6%)

50代以上が86%を占め、昨年の84%を上回った。

 

<居住地>

東北 関東 中部 関西
2 55 4 8

 

<言語 (複数言語取得者を含む)> 

英語 中国語 フランス語 イタリア語 ポルトガル語 ドイツ語 スペイン語
56 (81%) 4 3 3 2 2 1

 

アンケートでいただいた感想を一部紹介します:

<ガイドの基礎知識>
「基本的かつ重要な情報をコンパクトにまとめていただき、とても役に立ちました。」

 

<空港送迎研修>
「とても分かりやすく実務的な内容で、シュミレーション、動線確認、空港内施設の情報把握など、事前に準備すべき事柄の重要性が理解できました。」

 

バス実地研修では、講師が披露するガイディングや、惜しみなく提供するノウハウに対する感銘・感謝の声が多かった。
<日光研修>
「講師のオーラとパワーに圧倒されました。プロフェッショナルの極みを見せていただきました。」
「流暢で抑揚のある英語、サービス精神の旺盛さ、リーダーシップ、キャリアXX年最高峰のガイディングを惜しみなく体感させていただき感謝です。」

 

<鎌倉・箱根研修>
「講師の美しい英語に聞きほれました。」
「お客様を楽しい1日にするトークとは、こういうものなのかと感動しました。難しい内容を分かりやすく説明するガイディング、資料や統計からしっかり数字をひろい、信頼されるご案内をする大切さを学びました。」

 

<東京研修>
「車内での様々な話題、訪問地の説明、注意事項、お客様一人一人への目配りなど、経験を余すところなく披露して下さり大変勉強になりました。講師は、目指すべきガイド像を体現していると感じました。」

  

受講生の方々に話をしていただく時間をもうけるため、あるトピックについて話していただくアウトプットの機会を2回もうけた。
最初は、バスの中でマイクを使って大勢の人の前で話す体験をする「マイク体験」。2回目は、少人数のグループに分かれてプレゼンテーションをおこなう「アウトプット実習」だ。
アンケートでは、「準備不足でプレゼンがたどたどしくなりましたが、改めて準備の大切さを理解しました。」
「アウトプット実習で大変参考になるアドバイスをいただけて良かったです。アウトプット実習が入っていなければ、真面目に練習しなかったかもしれません・・」など、“勉強になった”“有益だった”という意見が多かった。

 

最終日セミナーでは、昨年に引き続き大手旅行会社のエージェントのインバウンド担当者の方をお招きし、インバウンド業界の現状や今後の見通しについてお話いただいた。「エージェントの方から、インバウンド客の状況や政府の対応、雇用側の事情が聞けたのは貴重であった。<男性>」

 

このように、今回も例年通り、受講生の圧倒的多数の方々から研修会への高い評価をいただき、文頭で述べた研修会の目的を達成することができた。受講生の皆様が、プロの通訳ガイドとしてスムーズに仕事を始められるよう、実践的かつ必要最低限のひと通りの知識を提供するべく、2024年も、講師・スタッフ一同、精一杯努めてまいります。

 

(桶谷 有紀  英語 東京都)

 

 

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