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【通訳ガイドレポート】大雨と台風と猛暑 通訳ガイド奮闘記【NEW】

2024.11.15

今年の夏は全国で記録的な猛暑でした。メディアによると、気象庁の統計上、最も暑い夏になったとか?台風や集中豪雨もこれまで以上の件数で発生しています。

 

雨でずぶ濡れ、暑さで汗だく、それでも何かしらの感動や喜びを与えてくれる旅。日本を訪れる外国人と、彼らを案内する通訳ガイドのいくつかの奮闘をご紹介します。

 

 

*ファムトリップ(※注)で長野に行った際、台風の直撃を受けました。せっかくの上高地が大雨の影響で水浸しになっていて、川の濁流を見ながら水たまりを飛び越えながら歩き、泥だらけになってしまいました。(中国語・H)
(※注:ファムトリップ=旅行関係者やメディアを案内してその土地の魅力を紹介する旅行)

上高地

 

*新幹線で東京駅に到着しバス駐車場に向かう間に突然の大雨となりました。お客様もガイドも傘は持っていなくて、ずぶ濡れでバスまで歩きました。東京国立博物館に着いたときには雨はやんでいましたが、道路の低い所にかなり水が溜まっていて、今度は靴が水浸しになってしまいました。バス台数口の大人数ツアーで、予定を続行するしかなく、お客様もガイドも夜ホテルに到着するまでそのまま過ごすしかありませんでした。(英語・H)

 

*「9月以降は夏の暑さも落ち着いている」と聞いて日本に来たのに、あまりの暑さに「毎年こうなの?」と驚くフランス人。総じて欧米人はまり汗をかかないせいか、ハンカチやタオルを持っていない人が多い。汗をふきふきガイドする私を、最初は不思議そうに見ているものの次第に「僕も君が持っているみたいなやつが必要だ」と言い始め、行く先は手ぬぐい屋さん。豊富な色や柄のバリエーション、敷いたり巻いたり使い方自由の面も気に入って家族みんなの分を購入する人も。男性だと頭に巻いたりしてご満悦。(フランス語・K)

 

*9月の連休にブラジルからの社長夫妻をご案内しました。ブラジル人は暑さになれていると思いきや、「車も建物も冷房がしっかり効いていて暑い外は歩かない」と。涼をとるためにと入ったデパートで日傘はもちろん、携帯扇風機、冷えるタオルなどいろいろと買われました。奥様はブラジルでも日傘文化を普及すると意気込んでいました。(ポルトガル語・Y)

 

*唯一この酷暑でも平気な人たちがいらっしゃいます。グアドループ(カリブ海、西インド諸島の国)在住の親子。「僕たちの国はいつもこんな感じ。今ハリケーン来てるし」って・・・日本はもはや温帯ではなく亜熱帯になりつつありますね。汗。(フランス語・K)

 

*今年のJapan SakuraTourの団体が来日したときは京都では桜はまだ咲いていませんでした。各地へ移動しても開花前か3分咲きと続き、10日後に東京に来てやっと満開の桜が見られました。(ポルトガル語・Y)

  

 

*富士山日帰りツアーでのことです。東京のホテルを出発するときは今にも雨が降ってきそうな曇り空でしたが、徐々に青空が見えてきて、河口湖に到着すると目の前には素晴らしい富士山が姿を現していました。お客様全員とても喜んでいましたし、私も感動しました。(英語・S)

 

*ツアーの大阪から東京への移動中に大雨に見舞われ、新幹線が止まってしまい、5時間ほど車内に閉じ込められてしまいました。ただ待つしかありませんでした。最終的に、新幹線は名古屋止まりとなってしまったので、エージェントに頼んでなんとか宿泊先を手配してもらい、その夜は名古屋で1泊することにしました。全員の荷物は先に東京に送られており、手元にない状態だったため、近くのコンビニで最低限必要なものを買い揃え、不便な夜を過ごしました。翌日も新幹線は運休だったのでエージェントが大型バスをチャーターしてくれました。通常であれば、大阪から東京まで約2時間半で移動できるところ、1日半かけてようやく東京に着きました。
大変な旅ではありましたが、予定外のバス移動ではサービスエリアで休憩の際に、足湯に浸かり、疲れた体を癒して、ゆったりと貴重な時間を過ごしました。皆とても喜び、楽しい時間を過ごすことができました。一緒に困難を乗り越えたことで、団結も強まり、忘れられないツアーのひとつになりました。(中国語・A)

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