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【NEW】【通訳ガイドレポート】研修会レポート
< やっぱり和食の魅力は発酵にある!発酵食品がすべて手に入る発酵王国愛知にいりゃあせ!!!!日本食文化の根幹「発酵食品」を学ぶ愛知研修 >

2026.5.15

実施日:2025年12月5日
研修者:JFG中部業務研修委員会担当 橋爪眞理/星野由紀/浜田伸子

 

1. 研修の目的
愛知県が誇る伝統発酵食品(みりん・醤油・味噌・地域文化)の現場を学ぶことで、理論と体験の両面から発酵食品文化の理解を深めることを目的とした。研修では、みりん醸造工程の現場見学、白しょうゆ・八丁味噌の製造背景の学習、地域の歴史資源を通して発酵文化と地域文化の関係性を確認した。

 

2. 九重味醂(みりん醸造元)見学

碧南市にある創業の古い醸造元「九重味醂」を訪れ、看板商品「九重櫻」の製造工程を専門スタッフの解説付きで見学した。また時代館では、資料・書物・道具類を通じて歴史的背景を理解し、みりんの調理上の使い分け知識も得た。昼食は敷地内のCafe K庵にて、みりんを活かした料理を体験し、調味料としての機能が食体験にどう反映されるかを実感した。

 

3.大浜てらまち散策(地域文化学習)
ボランティアガイドの案内で、大浜寺町周辺を散策し、地域の歴史・伝統技術を学んだ。西芳寺では三州瓦と鬼瓦文化を観察し、海徳寺では鎌倉時代の仁王像や平安期の仏像(国重要文化財)を通じ、明治期の文化保存努力と地域住民の歴史観を学んだ。大浜稲荷社では徳川家康ゆかりの歴史的背景を確認し、地域と歴史とのつながりを理解した。

 

4.ヤマシン醸造(白しょうゆ)
1802年創業の老舗醸造元として、碧南で発祥した「白しょうゆ」について学んだ。白しょうゆは主に小麦を原料とすることにより淡い色と上品な風味を持つ醤油であり、素材の色・味を活かす用途で和食だけでなく他料理にも応用できる特徴があることを理解した。

 

5. カクキュー(八丁味噌)

岡崎市にある伝統的な八丁味噌の製造背景を学んだ。原料は大豆・塩・水のみで、長期熟成による深い旨味と黒褐色が特長である。歴史的には江戸時代から続く伝統技術であり、地域の食文化と密接に結びついていることを確認した。

 

6. まとめ(研修を通じて得られた学び)
本研修を通して、発酵食品の製造プロセスとその歴史的・文化的背景を理解し、発酵食品が日本食文化の基本であることを実感した。みりん・醤油・味噌の現場を見学し、原料選択・発酵・熟成という基本過程が如何に製品の価値を左右するかを学んだ。また地域文化・工芸・歴史資源との関連性を体感することで、発酵食品が地域文化の核であると理解することができた。今回の研修により、発酵食品の専門知識と地域文化理解が深まり、理論と体験が一体となった学習となった。今後はこの知見をガイド活動や教育活動に生かし、発酵食品文化の魅力を伝える一助としたい。

(橋爪 眞理 JFG英語ガイド 三重県在住)

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