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【通訳ガイドレポート】JFG地方だより < 徳島あれこれ >

2026.9.15

徳島、と聞いて何かイメージされることはありますか?観光地で言うと、鳴門の渦潮、大歩危・小歩危、祖谷のかずら橋、またはうだつの町並み、葉っぱビジネスの「いろどり」と「ゼロウェイスト」の上勝町もユニークな取り組みで知られています。阿波踊りは高円寺、南越谷、神奈川県の大和でも開催されていますが、毎年8月11日から15日まで行われる本場徳島の阿波踊りにもぜひいらしてください。阿波踊り会館でも毎日踊りが見られます。

 

徳島出身の著名人ですが、歌手の米津玄師さん、アンジェラアキさん、チームラボのCEO猪子寿之さん。漫画家の竹宮恵子さん、小説家の瀬戸内寂聴さん、板東英二さんも徳島出身です。また1980年代には池田高校野球部が、春夏連続甲子園で優勝しましたが、その時のピッチャーの水野雄仁さんは後にジャイアンツで活躍しました。かなり個性的な顔ぶれです。

 

徳島は主な観光地が離れているということと、公共交通手段が不便なため、徳島県内の仕事としては年間に数回のクルーズ船のガイドが中心です。
徳島のクルーズ船発着の港は、徳島小松島港赤石岸壁で、徳島市ではなく、小松島市になります。寄港地観光場所の主なものをご紹介します。

 

鳴門の渦潮
渦潮観潮船もありますが、クルーズ船のツアーで乗ることはあまりなく、「渦の道」を案内することが多いです。本州四国連絡橋はそれぞれ異なる年に開通したのですが、徳島の鳴門と淡路島を結ぶ「大鳴門橋」は四国新幹線を前提とした構造で造られたのに、淡路島と神戸を結ぶ「明石海峡大橋」では、鉄道計画そのものが凍結されたため、その新幹線が通るはずだった空間が現在「渦の道」という観光施設に活用されています。ガラス張りから渦が見えるので人気の観光地ですが、渦はいつでも見られるわけではありません。大潮、中潮、小潮というのは、渦が巻いている時間帯に見える渦が大きいか、小さいかと言う意味で、いつ行っても最悪小さな渦は見える、と勘違いしないでください。渦が巻かなければ、ただの海です。近くに大塚国際美術館(陶板の美術館)があります。

 

徳島県立阿波十郎兵衛屋敷


毎日11時と14時に定期公演を行っています。土日祝日は太夫・三味線の生演奏があります。話の内容は英語の字幕が出るのでわかりやすいと好評です。阿波藍商人が人形浄瑠璃のパトロンとなった関係で、脇町の「うだつの町並み」
の後、訪問することが多いです。

 

うだつの町並み
メインストリートの430mがうだつの町並みと呼ばれ、1988年に重伝建に選定されました。散策しながら藍の豪商の屋敷、吉田家住宅の中を見学します。徳島は四国で四万十川に次いで長い吉野川があり、以前はよく氾濫していました。そのため吉野川の下流域は稲作には不向きだったので、阿波藩は藍栽培を奨励したのです。藍は連作ができないので、洪水によってもたらされる肥沃な土砂は藍栽培に有利でした。藍は高い抗菌・抗酸化作用を持ち、製品には消臭・防虫効果もあるため、藍は非常に高く売れました。うだつの町並みのある脇町は藍の集散地になり、藍商人が競ってうだつのある屋敷を建てたのが、うだつの町並みの歴史です。

 

太龍寺 (21番札所)
小松島港から太龍寺までは24㎞でバスで40分くらいと近いため、クルーズ船のツアーでよく行くお寺です。今では、一度に101人が乗車できる大型ゴンドラで山麓駅から、山頂まで行けるので非常に楽に行けるようになりました。西日本最長となる全長2,775メートルの空の旅を約10分間で楽しめます。

 

大歩危・小歩危とかずら橋
徳島県にありますが、小松島港からは非常に遠いため、徳島に来るクルーズ船のツアーで行くことはありません。高知港に来るクルーズ船では、人気のある訪問地です。


大歩危・小歩危は、約2億年前の海底で生まれた岩石が、プレート運動によって地表に押し上げられているため、古い地層が上に、新しい地層を下に見ることができます。大歩危峡遊覧船に乗ると、結晶片岩の断層・褶曲・層理が間近に見えます。祖谷のかずら橋は、蔦の一種であるシラクチカズラが原料で3年ごとにかけ直されます。平家の落人が追っ手から逃れるため、いつでも切り落とせるようにかずらで橋を造ったとの伝説もありますが、木材が運べないほどの急峻な地形のため、自生するシラチクカズラで生活に必要な橋を架けたのでしょう。


徳島でガイドとして実際に稼働している人はほとんどいないため、時にガイドが足りなくて近隣のガイドさんたちにお世話になっています。ぜひ、徳島ならびに四国に来ていただき、違った目線での徳島や四国の魅力を教えてください。

佐藤浩子(JFG英語・中国語ガイド 徳島県在住)

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