9ヶ国語特集~言語別お客様の特徴~
2020.11.15
オリンピック・イヤーとして期待されていた2020年。新型コロナウイルス感染症の蔓延で外国からのお客様が日本を訪れることができなくなってしまい、現在、多くの通訳案内士は仕事がない状態です。2021年の活動再開を願い、今回はこれまでご案内してきたお客様の意見を振り返りたいと思います。
フランスからのお客様は斬新な最新スポットを巡る方もいれば、都会の喧騒から離れてゆっくりと時の流れる寺社仏閣を散策し日本の心に触れることを好む方もいます。和食は基本的にお好きですが、豆腐や白いご飯は苦手なようです。(フランス語)
イタリアは最も世界遺産が多い国であるため、他国の世界遺産にはあまり興味がなく、自分の感性で観光を楽しみます。日本人の宗教心には関心が大きいです。和食にも慣れた人が多く、箸使いも堂に入っています。(イタリア語)
ロシア人は日本のわびさびを求めて各地をめぐり、日本料理も召し上がります。人気ある河口湖湖畔の久保田美術館の庭園や忍野八海の清らかな水では心が癒されます。(ロシア語)
東京お台場の自由の女神やガンダム像、渋谷、原宿、秋葉原、歌舞伎町、富士箱根、高山、白川郷、金沢、妻籠馬籠、京都、金閣寺、宮島、日光東照宮、白川郷、大阪、広島、高野山。お店ではダイソー、サンリオ、AEONPET。スペイン人の間で人気です。でも天ぷらと生魚は不評でした。(スペイン語)
(写真左:金閣寺、右:直島)
ポルトガル人は日本の「見る・知る・感じる」を大切にして、ブラジル人は鮮やかな朱塗りの神社や巨大な鳥居にテンションアップ。和食はどちらもお好きなようですが、牛タンだけは食するのに勇気が必要でした。(ポルトガル語)
韓国からのお客様に大人気は日光の豪華絢爛な彫刻。温泉も好きで箱根のお湯と温泉街の雰囲気を楽しんでいます。わさびの味にはなじんできましたが塩辛いものは避ける傾向があります。(韓国語)
英語圏のリピーターに人気があるのは老舗の多い人形町界隈です。人形焼きや干菓子、三味線やつづらの専門店を案内すると喜ばれます。日本食ではアレルギーがなければ苦手なものは特になし。(英語)
ドイツからのお客様は自然と芸術、歴史、宗教が絡むと満足度があがります。海とアートと建築の直島、山と自然と宗教の高野山、清冽な川の流れと伊勢神宮に感動です。食事では、味も食感もちょっと濃いめで固めがお好みのようです。(ドイツ語)
(高野山金剛峰寺)
中国人の人気No1はやはり富士山。見えれば即写真撮影大会です。高齢者が苦手な生の海鮮類や野菜類も、若者は新鮮かつ安全としてよく食べます。でもすき焼きのたれと生卵はどちらも苦手のようです。(中国語)
(共同受注委員会)